高知県土佐町にあるさめうらカヌーアカデミーを見学させていただきました。
お会いしたのは、ラヨシュ・ジョコスさん。
現在、カヌー日本代表(ナショナルチーム)のヘッドコーチを務める、世界基準の指導者です。
ナショナルチームは普段、石川県を拠点に活動されていますが、この季節はラヨシュジョコスさんの施設がある高知へ。
この日は、地元の高校生たちへの指導現場を見学させていただきました。
今年は湖の水位が低く、水上には出られない状況。
それでも、カヌーエルゴを活用しながら、陸上での技術確認、フォーム修正、出力管理を徹底する姿。
高校生への指導は、ただの技術指導ではなく、
「考えさせる指導」
世界を目指す現場は、やはり“思考”を育てていました。
そして、思い切って質問しました。
「小学生への指導は、どうお考えですか?」
返ってきた言葉は、
「その年代では、いろいろな運動をやらせたらいいんじゃないかな」
専門競技を極め、世界を見てきた方がそう言う。
幼少期に必要なのは、早期専門化ではなく、
からだづくり。
動きの引き出しづくり。
正式な競技に入る前の、運動を楽しむ経験。
これは、私たちASOBILITYが大切にしている考えと
まったく同じでした。
強くなる前に、まず豊かに動ける身体をつくる。
勝つ前に、まず好きになる。
設備ももちろん素晴らしいけれど、
一番印象に残ったのは“空気”。
静かだけれど張り詰めていて、
でもどこかあたたかい。
育成とは何か。
環境とは何か。
コーチの在り方とは何か。
世界基準は、実は“急がない”。
だからこそ、
子どもの未来を狭めない指導を。
現場に立つたびに、
自分たちの軸を確認する。
そんな一日でした。




